独・仏はゼレンシキー大統領に「無理強い」はできない=プリスタイコ外相

ヴァディム・ゼレンシキー外相は、ドイツとフランスの首脳たちが、独仏宇露4国の協議にて、ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領に対し、妥協を迫って圧力をかけることはないとの確信を示した。

14日、プリスタイコ外相がヤルタ欧州戦略会議(YES)におけるカート・ヴォルカー米国務省ウクライナ問題特別代表とのパネル・ディスカッション時に発言した。

記者が、独・仏の首脳がゼレンシキー大統領に対して、立場を軟化するよう「無理強い」することはないのかとの質問に対して、プリスタイコ外相は、「ゼレンシキー大統領は、もしかしたら、身長は高くないかもしれないが、しかし、彼は常に訓練をしており、彼に無理強いをさせることはそれほど容易ではなくなってきている」と発言した。

外相は、さらにパートナーたちのサポートを指摘し、とりわけアンゲラ・メルケル独首相がドンバス紛争の初期からウクライナ側とともに協力しており、この数年間に多くの政治的経験が積み上げられていると説明した。

外相は、「もし制裁がなかったら、もし西側パートナーたちの現在の立場が国際条理になかったら、私たちは、ロシアの進軍を止めることはできなかったであろう。(彼らの)立場に一定の変化があろうと、私は、そのようなこと(編集注:ゼレンシキー大統領への無理強い)は想定していない」と強調した。

なお、キーウでは、9月12〜14日、第16回ヤルタ欧州戦略会議(YES)が開催されていた。同会議は、ヴィクトル・ピンチューク基金が支援し、国際YES基金が運営したもので、26の国々から政治家、ビジネスマン、市民活動家、専門家など400名以上が参加。国際政治の問題、欧州やウクライナへのその影響などが協議された。