被占領地を含む全国統一地方選挙はロシア軍の撤退後のみ可能=宇外相

被占領下ドンバス地方を含めたウクライナ全国統一地方選挙は、被占領地にて軍の撤退等の自由な選挙に必要な条件が整って初めて可能となる。

14日、ヴァディム・プリスタイコ外相がキーウ(キエフ)で開始されたヤルタ欧州戦略会議(YES)にて発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

プリスタイコ外相は、「ウクライナ国内法にのっとりウクライナ領全土で選挙を行えるというのは、理想的な状況だ」と発言した。

外相はまた、被占領下ドンバス地方にて、過去に二度、武装集団による偽の地方選挙が行われたが、ウクライナにも諸外国にも認められなかったことを喚起し、「私たちと大地で別の『法律』での『選挙』が行われないよう、私たちは、ウクライナ国内法にのっとった選挙をウクライナ全国同時に行えるという理想的な状況に向かっていかねばならない」と強調した。

外相は、そのためには国民の自由な意思の発露を保障すべく、被占領地の治安等の必要な条件を創出する必要があるとし、「私たちがその時(編集注:統一地方選挙の予定される2020年)までに、軍の撤退やその他全ての条件を実現できたら、同時に選挙を行わなければならない。そうでなければ、私たちは二つの異なる領土を有すことになる」と発言した。