人質交換はウクライナの主権を代償としてはならない=エストニア大統領

エストニアのケルスティ・カリユライド大統領は、ウクライナは東部戦争終結のための決定を模索すべきだが、同時に、ロシアからの被拘束者解放の代償で国家の独立を失うようなことがあってはならないと指摘した。

13日、キーウ(キエフ)を訪問したエストニアのケルスティ・カリユライド大統領が、ゼレンシキー大統領との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

カリユライド大統領は、「東部の戦争とクリミア半島の占領は、受け入れてはならないものである。そして、私たちは、そのことを国際レベルで何度でも喚起させていく。もちろん、私たちは決定を模索せねばならない。ウクライナは、決定を模索せねばならないし、国際社会は、その決定に向けて進まねばならない。そして、最近の人質の交換は、その道における意味ある前進となるかもしれない。しかしながら、それが、ウクライナの主権を代償としてはならないのだ」と強調した。

同大統領は、エストニアは本件において常にウクライナを支持していくし、また改革と汚職との闘いのプロセスもサポートしていくと伝えた。

カリユライド大統領は、「あなたたちの国がこのような状況あるというのは、大きな挑戦である。私たちは同情している。しかし、ウクライナには他の道はない。私は、ウクライナのリーダーたちは、そのことをわかっていることを知っている。そして、ウクライナはそのようにしてのみ、欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)に近づく道を進めるのだ。私はゼレンシキー大統領とそのことについて深く議論した。私は、実際的な協力を継続する準備があると明言した。私たちは、あなたたちの考える、私たちの支援が必要な分野を書き留める。私たちは、国際レベルでも支援を行う」と発言した。