ウクライナ外務省、プーチン露大統領のクリミア入域に抗議

11日、ウクライナ外務省は、ロシア連邦のプーチン大統領がウクライナ南部被占領下クリミアに入域したことにつき抗議を表明した。

外務省がウェブサイトに声明を公表した

声明には、「8月10日にロシア連邦のウラジーミル・プーチン大統領が一時的被占領下にあるウクライナ領、クリミア自治共和国とセヴァストーポリに、またしてもウクライナ側の合意なく入域したことに関して、断固とした抗議の意を表明する」と書かれている。

外務省は、同入域はロシアによるウクライナの主権と領土一体性への深刻な侵害であると指摘した。

声明には、「ロシアとマスメディアによる、このような『訪問』をロシア政権高官による『通常の』国内訪問だと解釈しようとする試みは、無意味である。クリミアとセヴァストーポリは、ウクライナの不可分の主権領土である。ロシア政権高官がこのような入域をしたところで、ウクライナの憲法・法律で定められたこれら領土の地位を変えることはできず、代わりに国連憲章を含む国際法の一般原則と規範、及び、ウクライナ・ロシア連邦間が参加する二国間・多国間合意にて追う義務をロシア連邦が無視していることを示すだけとなっている」と指摘した。

なお、これに先立ち、8月10日、ロシア連邦のプーチン大統領は、ウクライナ政権の合意を得ずに被占領下のセヴァストーポリに入域し、ロシアのバイク集団「夜の狼」のショーイベントに参加していた。