クリミア・タタール人指導者、ゼレンシキー大統領のトルコ訪問に同行へ

クリミア・タタール人の指導者であり、最高会議選挙に欧州連帯党から出馬したムスタファ・ジェミレフ氏は、8月7、8日のヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領のトルコ訪問に同行すると発表した。

5日、ジェミレフ氏が「真実のクリミア」プロジェクトに対して発言した。

ジェミレフ氏は、ゼレンシキー大統領はトルコ訪問時、レジェップ・タイップ・エルドアン土大統領と会談する他、現地のウクライナ人、クリミア・タタール人コミュニティ代表者とも面会する予定だと述べた。

また、ジェミレフ氏は、「訪問計画は、(ウクライナ)大統領府が用意しており、私ができるのは議題につきアドバイスすることだけだ。引き続き、(ウクライナ・トルコ間)戦略パートナーシップの深化、両国貿易量の増加について議論していくことになる。貿易関係の実現に関する文書は、署名の段階にある(編集注:ウクライナ・トルコ自由貿易圏協定のこと)。エルドアン大統領には、クリミア併合不承認という彼の堅固な立場につき謝意を伝えねばならない。(クリミアの港や海域に)トルコの船が色々な旗を掲げて入港・入域している件も話すかもしれない」と発言した。

ジェミレフ氏はまた、クリミアやロシアにおいて拘束されているウクライナの政治囚の問題についても議論しなければならないとしつつ、同時に本件における展望は見出されていないとも発言した。ジェミレフ氏は、「本件は、国際コミュニティ全体の圧力が必要だ」と補足した。

なお、これに先立ち、ウクライナ大統領府が、8月7、8日、ゼレンシキー大統領がトルコを訪問することを発表していた。ゼレンシキー大統領は、エルドアン大統領との会談の他、イスタンブルにてヴァルソロメオス1世コンスタンティノープル全地総主教とも会談を予定している。