ヴォルカー米国特別代表、ウクライナ新政権が東部問題で越えてはならない「レッドライン」に言及

米国のカート・ヴォルカー国務省ウクライナ問題特別代表は、ウクライナが自国への侵略に関する対露制裁の継続を望むのであれば、ミンスク諸合意の履行を継続することが最も重要であると指摘した。

28日、ヴォルカー特別代表が動画記者会見の際、ウクルインフォルムの記者が、ウクライナ新政権はドンバス地方の平和的情勢解決模索において対露制裁を維持するにはいかなるレッドラインを遵守すべきか、との質問に対して発言した。

ヴォルカー特別代表は、「最も重要なレッドラインとなるのは、ミンスク諸合意の履行継続である。それが意味するのは、停戦の開始、重火器の撤収、外国軍の撤退。なぜなら、ロシアは今も同地域に甚大な兵力を維持し続けているからだ。そして、今この瞬間もドンバス地方の占領を続ける違法武装集団の解体である。重要なのは、ミンスク(諸合意)の政治項目を履行して、全ての人々の安全を保証し続けることである」と発言した。

特別代表は、行ってはならない行動とは、これらに反することであると強調した。

同特別代表は、「これに反することとは、ロシアが奪取したこれら領土を何らかの形で認めること、または、ミンスク諸合意が規定しない形態の、独立的自治である。(ミンスク諸合意が規定するのは)特別地位であり、それはこれから作らなければならないのだが、しかしそれは、完全な自治ではない。ウクライナ領に(編集注:ロシア連邦の)軍のプレゼンが継続することもまた、レッドラインである」と強調した。