大統領府ポストのトップ2は、ボフダン長官とシェーフィル第一補佐官=大統領府副長官

キリロ・ティモシェンコ大統領府副長官は、大統領府内でヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領が最も信頼する人物は、アンドリー・ボフダン同長官とセルヒー・シェーフィル大統領第一補佐官であると発言した。

28日、新時代誌ウェブ版がティモシェンコ副長官のインタビューを掲載した

ティモシェンコ副長官は、「(大統領府には)トップ2がいる。ボフダンとシェーフィルは、同等だ。彼らは、大統領が信頼して面会している者たちである。(彼らと大統領の面会は)大統領のスケジュール形成であり、アシスタントとしてではない」と発言した。

同副長官は、ボフダン長官のことを良く知っており、以前から友人関係にあると述べた。また、同副長官は、記者がボフダン長官の任命が否定的な反響を呼んだと述べると、「私たち(編集注:ティモシェンコ副長官とボフダン長官)は、情報政策分野の専門家であり、それ以外にもプロセス管理も得意とする。私たちは、チーム内にはボフダン以上に大統領が信頼する人物はいないことを理解している」と発言した。

同時に、ティモシェンコ副長官は、シェーフィル第一補佐官もまた大統領の信頼を得ていると述べた。

同副長官は、「そして、シェーフィルだ。しかし、この二人(ボフダン長官とシェーフィル第一補佐官)は、基本的に同等の立場である。いかなる場合であれ、誰かがプロセスを扱わねばばならない。大統領府にはプロセスが山のようにある。そして、ここには、皆が投げ出したあらゆるニュアンスがある。だから、ボフダンが任命されたのだ。私たちは、スキャンダルが起こることはわかっていた。しかし、私たちは、スキャンダルが起きてでも、大統領府内が破綻するより『まし』としたのだ。加えて、私たちは、この任命が法を犯していないとの立場である。訴訟させて、裁判所に決めさせれば良い」と発言した。

これまでの報道では、21日、ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領が、アンドリー・ボフダン氏を大統領府長官に任命していた。

アンドリー・ボフダン氏は、ウクライナの法律専門家であり、ヤヌコーヴィチ政権下のミコラ・アザロウ首相率いる政府(2010〜14年)で汚職対策問題政府全権として勤務していた人物。また、大富豪(オリガルヒ)のイーホル・コロモイシキー氏の弁護士としても知られる。ボフダン氏は、司法問題補佐役としてゼレンシキー大統領の選挙運動に関わっていた。

このボフダン氏の大統領府長官職への任命については、専門家が、ヤヌコーヴィチ政権下で要職に就いていた人物の特定の職への就任を禁止する「政権浄化法」に違反するとの指摘している。