ウクライナはケルチ海峡の国際海峡ステータス認定を求めていく=外務次官

ゼルカーリ外務次官は、ウクライナは国際裁判所にてケルチ海峡を「国際海峡」認定を求めていく意向があると発言した。

28日付「週の鏡」紙ウェブ版がゼルカーリ次官のラジオNV出演時の発言を報じた

ゼルカーリ次官は、「ケルチ海峡の国際海峡ステータスを認定することが非常に重要である。その認定により、現在存在する多くの問題や、法的地位未確定の問題が除ける他、ロシア連邦が同海峡を『国内の海峡』などと勝手にみなしている問題も排除できることになる。概して、ロシア側は、ロシア国内レトリックにおいて、ロシアだけがケルチ海峡の航行をコントロールできるかのような結論を出している。そのため、私たちにとっては、国際仲裁裁判所にて、私たちの利益を確保することが重要となっている」と発言した。

これに先立ち、5月25日、国際海洋裁判所(ITLOS)は、ロシアに対して、同国が拿捕・拘束するウクライナ海軍の艦船とその乗員を速やかに解放しなければならないと命令する判決を下している

その際、ITLOSは、本件がITLOSの管轄ではないとするロシア側の主張を棄却し、本件がITLOSの扱う問題であることを認めている。