ゼレンシキー大統領「ロシアが海軍軍人を解放すれば、対話準備へのシグナルとなり得る」

ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、25日の国際海洋法裁判所(ITLOS)の判決を受けて、ロシア連邦が同判決を履行してウクライナ海軍軍人を解放すれば、ウクライナとの紛争を停止する準備を示す最初のシグナルとなり得ると指摘した。

25日、ゼレンシキー大統領がフェイスブック・アカウントに書き込んだ

ゼレンシキー大統領は、「ロシア連邦がITLOSによる同国の拘束するウクライナ海軍軍人と艦船を解放せよとの命令を履行すれば、それは、ロシア首脳陣による、ウクライナとの紛争停止の真の準備を示す最初のシグナルとなり得る。それにより、ロシアは、対話の妨害を解除し、同国が生み出した問題を文明的な手段で解決する一歩を踏み出せるのだ。どのような道をクレムリンが選ぶか見てみようではないか。しかし、私たちは、ウクライナの軍人たちの帰りを待ち望んでいる!」と書き込んだ。

これに先立ち、25日、国際海洋裁判所(ITLOS)は、ロシア連邦に対して、昨年11月に同国が拿捕したウクライナ艦船3隻と、ウクライナ海軍軍人24名を解放することを義務付ける判決を下した

判決言い渡しの際、パク裁判長は、「ITLOSは、次の方策をとることを決定した。ロシア連邦は、ウクライナ艦船『ベルジャンシク』、『ニコポリ』、『ヤニ・カプ』を速やかに解放し、この3隻をウクライナに返還しなければならない。また、同国は、24名の海軍軍人を速やかに解放し、彼らをウクライナに帰国させねばならない」と発言している。