ボフダン大統領府長官の任命「いくつかの疑問を抱かせる」=米元大使

ゼレンシキー新ウクライナ大統領が、大富豪コロモイシキー氏との繋がりのあるボフダン氏を大統領府長官に任命したことは、アメリカに「いくつかの疑問を抱かせている」。

23日、ジョン・ハープスト元駐ウクライナ米国大使(アトランティック・カウンシル・ユーラシア・センター所長)がウクルインフォルムに短いコメントを伝えた。

同元大使は、「アンドリー・ボフダン氏の(大統領府長官職への)任命は、いくつかの疑問を抱かせている。しかし、重要なのは政策であり、新大統領とそのチームの行動である」と指摘した。

これに先立ち、ウクライナの複数報道機関が、米国のカート・ヴォルカー国務省ウクライナ問題特別代表が、ゼレンシキー新大統領に対して、ボフダン氏を大統領府長官職に任命しないよう強く勧告していたと報じていた

また、本件に関しては、国務省は在ウクライナ米国大使館を通じて「プライベートな議論」にはコメントしないとウクルインフォルムに述べている。代わりに、国務省は、20日の大統領就任式に出席した米国代表団(ヴォルカー特別代表を含む)は「ゼレンシキー大統領と広範な議題につき非常に生産的な議論を行った」と伝え、米国は引き続き、ウクライナの改革路線、汚職との闘い、法の支配の道を支持していくとコメントしている。