米大統領顧問弁護士「ゼレンシキー氏は、トランプ大統領に反対した人物の影響を受けている」

トランプ米国大統領の顧問弁護士であるルドルフ・ジュリアーニ氏は、ウクライナのヴォロディーミル・ゼレンシキー次期大統領が、過去にトランプ大統領に反対する行動をとった人物の影響を受けていると発言した。

15日、ジュリアーニ氏がウクライナのインテル局のドミトロー・アノプチェンコ米国特派員に対するインタビューにて発言した。アノプチェンコ特派員がフェイスブック・アカウントに同テキストを公開した。

アノプチェンコ特派員が引用したジュリアーニ氏の発言とされるテキストには、「ゼレンシキー次期大統領は、現在、過去にトランプ大統領に非常に真剣に反対していた人物たちの手中にある。彼らは、ニューヨーク・タイムズ紙に情報リークを計画した者たちである。おそらく彼らは、大統領にとっての問題を作ろうとしているのであろう。私は以前、(ゼレンシキー)次期大統領が捜査を計画することは正しいと発言したことがある。私は、複数のウクライナの高官が参加し、その他にアメリカの民主党の国家委員会の人物や、ヒラリー・クリントン、そして残念ながら、在ウクライナ米国大使館が関与した、その陰謀に関して、(ゼレンシキー)次期大統領がオープンな捜査を行うのは正しい、と私は発言した」と書かれている。

ジュリアーニ弁護士はまた、確かに今週月曜から水曜にかけてウクライナを訪問するつもりだったが取り止めたとし、その理由として「次期大統領は、とりわけ2016年の出来事の際に、アメリカ大統領に対して不公正な態度をとった人物に囲まれていることが判明したからだ」と発言した。

同弁護士は、そのような人物の一人は、米国大統領選挙戦にてトランプ(当時)大統領選共和党候補の対抗候補であったヒラリー・クリントン(当時)大統領選民主党候補を違法に支援したことが判明していると発言した。

そして、ジュリアーニ弁護士は、「これらの人物は、彼(次期大統領)の重要補佐官たちの中に入っている。私がこれを判明させたとき、私はこのことを公に発言した。ここ、アメリカにて、人々にウクライナの状況を理解させるためだ」と発言した。

これまでの報道にあるように、ドナルド・トランプ米国大統領の顧問弁護士であるルドルフ・ジュリアーニ氏は、予定していたウクライナ訪問とゼレンシキー次期大統領との会談を取り止めていた。その際、同弁護士は、「ウクライナを訪問すると、大統領の敵、ある場面ではアメリカ合衆国の敵である人物の中に入っていくことになるからだ」と発言していた。