ゼレンシキー氏、採択された言語法を分析すると発言

大統領選挙で勝利したヴォロディーミル・ゼレンシキー氏は、大統領への就任後に、新たに採択された言語法につき、全ての国民の憲法上の権利と利益が遵守されているかを分析すると発表した。

25日、ウクルインフォルムにゼレンシキー氏の声明が同氏の広報室から送られた。

ゼレンシキー氏は、「国家語法案は、選挙期間に審議されていたもので、そのことで同法案は政治的レトリックの人質となってしまった。同法採択は、国民との幅広い事前議論を十分には経ていない。法案には、2000以上の修正が加えられたが、そのことが、最高会議内ですら個別内容に関する同意がないことを証明している。現時点では、同法採択の悪影響を予想することは困難である。同法案の全ての修正が加えられた最終版テキストは、現時点ではアクセスできない。私が大統領職に就いたら、同法に全てのウクライナ国民の憲法上権利と利益が遵守されているかを把握すべく、丁寧な分析を行う。私は、その分析の結果、大統領の権限の範囲で、国民の利益にもとづき、対応を行う」と発言した。

また、ゼレンシキー氏は、現在、ウクライナの前には、深刻な挑戦が立ちはだかっており、それは皆でのみ克服できるものだと述べた。同氏は、「ロシアの侵略、遅い経済発展、大規模なウクライナ人の国外への移住、大規模汚職、これらは私たち一人一人、社会全体に関わる問題である。そのため、私たちは、社会を統合するような法律、決定を主導し、採択しなければならない。その反対ではいけない」と主張した。

同時に、ゼレンシキー氏は、ウクライナ語の発展の重要性は否定しておらず、「私の原則的立場は、国家がウクライナ語の発展を促進せねばならない、というものである。しかし、発展は刺激と肯定的事例を作り上げることで行われるべきであり、禁止や懲罰、官僚的手続きの複雑化、官僚の数の減少でなく増加を通じて行われるべきではない」と指摘した。

これまでの報道にあるように、4月25日、最高会議は、「ウクライナ語の国家語としての機能保障」法案を採択している。