大富豪コロモイシキー氏、ゼレンシキー大統領選候補が勝利した場合にウクライナへ帰還するつもりと発言=報道

大富豪(オリガルヒ)のイーホル・コロモイシキー氏は、大統領選挙でヴォロディーミル・ゼレンシキー候補が勝った場合、ウクライナに戻るつもりだと発言した。

17日、コロモイシキー氏が汚職調査報道番組「スキーム」へのインタビュー時に発言した。ラジオ・スヴォボーダ通信が報じた。

コロモイシキー氏は、「前にも戻ろうと計画していたんだが、そこ(ウクライナ)では今色々なことが起こっているだろう。選挙前に色々なことがないように…。私は、(大統領選挙の)第一回投票と決選投票の間か、第一回投票の前にウクライナに戻る計画があったんだが、しかし、あのような激しい政治闘争があったため…。騒ぎや不安を起こさないよう、ここ(編集注:イスラエルのオフィス)で大人しく座っておき、ウクライナにいる人々を誰も苛立たせないようにしようと決めたのだ」と発言した。

また、スキームの記者たちは、最近、現在イスラエルに住んでいるコロモイシキー氏に、ウクライナの現政権や旧政権の政治家が面会に来ていることを報じた。

具体的には、コロモイシキー氏のオフィスの近くで、最高会議(国会)の議員グループ「復興党」の幹部の一人、ヴィターリー・ホムティンニク議員と同グループ所属アンドリー・シプコー議員の姿が目撃されており、その他、ヘンナジー・ケルネス・ハルキウ市長や、ビジネスマンのパウロ・フクス氏、ヤヌコーヴィチ前大統領時代にエネルギー・石炭産業相を務めていたエドゥアルド・スタヴィツィキー氏が同オフィスを訪れていることが伝えられている。

さらにスキームは、2月14日、テルアビブからキーウ(キエフ)へ、セルヒー・リョーヴォチキン議員がプライベート機で渡航したことを判明させた。コロモイシキー氏は、その前日の2月13日に56歳の誕生日会を開催していた。

スキームの記者たちは、これらの情報をもとに、コロモイシキー氏に直接、同氏のオフィスや自宅を訪問した人々の目的について尋ねている。

スキームの報道では、「コロモイシキー氏は、自身のもとに復興党グループの議員が来ていたことを認めた。しかし、同氏は、小選挙区議員のシプコー氏との会談については、同選挙区の地元ビジネスの利益に関することだと説明した。コロモイシキー氏は、ホムティンニク議員との会談については、復興党の展望について議論したと述べた。同氏は、自身が復興党にシンパシーを感じていることを隠したことは一度もないと発言した」と伝えられている。

コロモイシキー氏は、ケルネス・ハルキウ市長の訪問に関しては、コーヒーを一緒に飲みたかっただけ、と説明した。

また、コロモイシキー氏は、リョーヴォチキン議員(編集注:ボイコ議員やメドヴェチューク氏の所属する野党生活党の幹部、自身もオリガルヒとして知られる)のイスラエル訪問に関しては、「それは私にとっても大きな驚きだった。私は、彼の誕生日に一度も参加したことがない。彼は、確か、一回だけ、私の55歳の誕生日のときにここに来ただけである。彼は、パーリツャ氏とともに来た。(自身の誕生日祝賀会には)多くの人が来ていた。そのため、パーリツャ氏が、リョーヴォチキンがイスラエルに来たと私に伝えた際、私は、そうか、わかった、と答えた。私は彼に電話をし、『私は今日誕生日だ』と伝え、『だから、来ると良い。ここには一回来たことがあるだろう。誕生日会においでよ』と言った。それで、彼は来たのだ。私たちは、楽しい時間を過ごした」と発言した。