トルコ外務省、クリミア違法併合5年経過に関する声明を発出

トルコ外務省は、ロシア連邦によるクリミア違法併合から5年経過に合わせて、声明を発出した。同声明には、トルコがウクライナの主権と領土一体性を指示していること、現状を認めないこと、クリミア・タタール人の問題の重要性が再確認されている。

16日、トルコ外務省ウェブサイトにて公表された。

同声明には、「ウクライナ領クリミア自治共和国は、5年前(3月16日)ロシア連邦により、国際法に違反する形で、違法住民投票を根拠に併合された。本件に関し、私たちは今一度、私たちが本件により実質的に変更された現状を認めないこと、私たちがウクライナの主権と領土一体性を支持していることを再確認する」と書かれている。

また、同声明には、クリミアの先住民であるクリミア・タタール人を巡る状況がトルコにとっての優先課題であることが指摘され、「私たちは、クリミア・タタール人に支援を与え、彼らが自らの故郷でアイデンティティを維持しつつ平穏と安全の中で暮らせるようにし続ける」と書かれている。