EU、ヤヌコーヴィチ前大統領一派に対する制裁を延長

欧州連合(EU)は、ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ前ウクライナ大統領と当時の政権幹部に対する制裁を延長する決定を公表した。

4日、EU理事会がプレス・リリースを公開した。

発表には、「理事会は、ウクライナの国費横領あるいはウクライナ国民の財産の喪失を招いた職権濫用に責任のある人物12名の資産凍結を2020年3月6日まで延長した」と書かれている。

同時に、1名に対しては制限措置が延長されなかったことが指摘されている。

なお、これに先立ち、ラジオ・リバティー通信のリカルド・ヨズヴャク記者が、EUが制裁リストから、アンドリー・クリューエフ元大統領長官を除外する予定だとツイッターに書き込んでいた。

なお、ヤヌコーヴィチ政権幹部に対する制裁は、2014年3月に発動されたものであると指摘されている。

このEU制裁リストに含まれているのは、ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ前ウクライナ大統領、同大統領息子のオレクサンドル・ヤヌコーヴィチ、ミコラ・アザーロウ元首相、アンドリー・クリューエフ元大統領府長官、ヴィクトル・プションカ元検事総長、ヴィタリー・ザハルチェンコ元内務相、セルヒー・アルブーゾウ元副首相等である。