ポロシェンコ大統領、国連にて、ロシアの拒否権の剥奪を提案

ポロシェンコ大統領は、国連総会にて、ロシアが自ら行う侵略に関しては少なくとも拒否権行使をできなくすべきだとの見解を示した。

20日、国連総会における「ウクライナの一時的被占領地域における情勢」特別討論の際にポロシェンコ大統領が演説の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ポロシェンコ大統領は、国際連合の前身、国際連盟からソ連が除名されたことを喚起し、「1939年、ソ連は自らの侵略行為の結果として国際連盟から除名された(編集注:ソ連のフィンランド侵攻を契機とする処分)。それは正しく、正当化される行為であった。もしかしたら、現ロシアにも同じ対応をすべき時が来ているのではないだろうか。少なくとも、ロシアの対ウクライナ侵略に関する問題については、拒否権が剥奪されるべきではないだろうか」と、発言した。

なお、今回の特別討論は、昨年、ウクライナ国連代表団により2019年の国連の議題に「ウクライナの一時的被占領地域情勢」が含められたことから開催されたものであり、ロシアによる対ウクライナ武力侵略開始から5年経過となる2月20日にこの議題での第一回特別討論の開催が決まっていた。