クリムキン外相、西側諸国をロシアへの対応が不十分だと批判

ウクライナのパウロ・クリムキン外相は、西側諸国のロシアに対する圧力が不十分であると批判し、ロシアが行動を変えるだけの行動を取るように呼びかけた。

19日、クリムキン外相が米国のワシントン・ポスト紙に「5年経過 ロシアは今もウクライナ領を占領している」と題する意見記事を掲載した。

クリムキン外相は、「国際社会が十分な注意を向けていないことが、ロシアを鼓舞することになっている。ケルチ海峡とアゾフ海の国際海域におけるウクライナ船舶への最近のロシアの攻撃が、そのことを証明している。現在、捕虜として、ウクライナの軍人24名が拘束されている」と指摘した。

同外相は、ロシア連邦の侵略の結果、ドンバス地方で1万3000人が亡くなり、150万人が避難民となったこと、また、クリミアが基本的人権の侵害される「ブラックホール」と化していることを喚起した。

その上で、外相は、「私たちは、国際社会に対して、ロシアの侵略への対応の弱さの危険性を認識するよう呼びかけている。あなた方が民主主義と法の支配を評価するなら、あなた方が国際法に基づくシステムが安全を作り出していると心から信じているなら、ロシアに国際法を遵守させるべく、同国への圧力を強化した方が良い」と強調し、対露制裁の強化を呼びかけた。