EUは数週間以内に新しい対露制裁を発動する可能性がある=モゲリーニEU上級代表

欧州連合(EU)は、ロシアがミンスク諸合意を引き続き履行していないこと、状況が悪化していることを観察している。そのため、EUは、現行の対露制裁を維持するとともに、数週間以内に新しい制裁を発動する可能性がある。

18日、フェデリーカ・モゲリーニEU外務・安全保障政策上級代表がブリュッセルで発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

モゲリーニ上級代表は、「私たちは、肯定的行動を見ていない。そして、それこそが、(EU)加盟国が制裁を長い間継続したがっている理由である。(編集注:アゾフ海やケルチ海峡での)最近の出来事に関係した新しい制裁に関する決定は、満場一致で採択されることになるが、数週間以内に決まる可能性がある」と指摘した。

また、同上級代表は、EUは過去5年間、ロシアに対して単に制裁を科していただけでなく、同時に本件に関する団結を維持してきたことを指摘した。また、同上級代表は、EUが対露制裁を更新し続けているのは、同国によるミンスク諸合意履行に進展が見られないことも理由であると説明した。

同上級代表は、「私は、はじめから、制裁の目的は永遠にそれを維持することではなく、情勢に対して圧力をかけることだと述べてきた。制裁は、いつか解除されるであろう。私たちは、肯定的な情勢発展を目にしたいと思っているし、制裁の決定を見直す準備はできている。しかしながら、現時点の状況は反対である。情勢は悪くなる一方である。そして、そうである限り、私の考えでは、EU加盟国は現状の対露制裁の維持、そして、もしかしたら新制裁発動、という点で団結し続けるであろう」と発言した。