クリミアにて、クリミア・タタール人3名が拘束 クリムキン外相「忍び寄る追放」と批判

14日、被占領下クリミアにてクリミア・タタール人3名が拘束、ロシア連邦保安庁(FSB)に連行された。ウクライナのクリムキン外相は、同拘束は迫害行為であり、「クリミア・タタール人に対する『忍び寄る追放』だ」と批判した。

14日、クリムキン外相が自身のフェイスブック・アカウントに書き込んだ。

同外相は、「活動家が、オクチャーブルシケのクリミア・タタール人の民家にまたもや家宅捜索が行われたと伝えている」と14日の出来事を伝えた。加えて、同外相は、「数日前にも、クリミア『最高裁判所』が、クリミア・タタール民族代表機関『メジュリス』の一員であり、クリミア・タタール・リソース・センター所長のエスケンデル・バリイェウ氏を国際手配する判決を下した」と喚起した。

そして、同外相は、ロシア連邦がクリミア・タタール民族に対して弾圧を毎日続けており、国際司法裁判所(ICJ)によるメジュリス活動再開をロシアに義務づける決定も無視していると強調した。

これに先立ち、2月14日、被占領下クリミアのクラスノフヴァルジーシキー地区オクチャーブルシケ町では、クリミア・タタール人の民家に家宅捜索が入り、アブドゥルハニイェフ氏、アブハイロフ氏、エミルセイノフ氏の3名が拘束され、FSBへと連行されたことが伝えられた。

また、同日、クリミア「最高裁判所」は、いわゆる「(2014年)2月26日案件」に関与するとされるクリミア・タタール人5名の拘禁刑に変更を加えないとする判決も下している。この5名には、4年~5年半の懲役が言い渡されている。