ヤヌコーヴィチ氏、ロシア長期滞在の法的根拠を説明せず

ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ前ウクライナ大統領は、どのような法的根拠でロシア連邦に滞在しているかを説明しなかった。

6日、同前大統領がモスクワで記者会見を行った。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ヤヌコーヴィチ氏は、「(自身は)ロシア国内を自由に移動している」と発言し、また、国際刑事警察機構(ICPO)のデータベースに自身の名前は掲載されていないため、「世界中好きな国を訪問でき」、「私には、(海外渡航に)いかなる問題もない」と発言した。

他方で、ヤヌコーヴィチ氏は、どのような法的根拠でロシア領に滞在しているのかとの問いには答えなかった。

なお、ロシア連邦の移民法は査証を所有しない外国人の連続滞在期間は90日間と定めている。本件につき、ドミトリー・ペスコフ露大統領報道官は、「面白い質問である。私は確認の必要がある」と延べつつ、同時に、ヤヌコーヴィチ氏に同法が適用されている思わないとも発言した。

これまでの報道では、1月24日、キーウ(キエフ)市オボロン地区裁判所が、ヤヌコーヴィチ氏に対し国家反逆罪で懲役13年の有罪判決を下していた。