外務省はロシア発監視員を大統領選挙には登録しない=クリムキン外相

ロシア連邦は侵略国であることから、法的に3月31日の大統領選挙に同国の正式な監視員を登録することはできない。

28日、クリムキン外相が、ペトシーチェク・チェコ外相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

クリムキン外相は、「私たちは、外務省はロシア連邦からの正式な監視員を次期選挙には登録させないと明確に述べてきた。これは、私たちの政治的立場であり、また、ロシアが侵略国であるこtから、法的にも同国監視員をウクライナに入れることは不可能であるとの事実である。そのため、私たちは、OSCEの民主制度・人権事務所(ODIHR)に対し、ロシアの監視員をウクライナの選挙に参加させないように、と公式に要請した」と発言した。

同外相は、OSCEには歴史上、同様の前例があると指摘した。

また、同外相は、ウクライナ国内法によれば、外国の公式監視員の登録は外務省と中央選挙管理委員会が行うことを喚起しつつ、中央選挙管理委員会もまたロシアの公式監視員を登録することがないよう期待していると述べた。

また、外相は、被占領下のクリミアやドンバスにおいて違法選挙の監視に参加するものに、ウクライナにおいて公式監視員としてできることは何もないと強調した。

なお、これに先立ち、1月21日、ロシア中央選挙管理委員会は、3月31日のウクライナ大統領選挙の際にOSCEの監視要員として監視を行うべきとするロシア国民のリストを作成したと発表していた。

これに対し、ウクライナ外務省は、正式にODIHRに対して、ロシア国籍者を選挙監視員として登録はしないことを伝達していた。