ハッカー集団、露の対ウクライナ東部戦争や露正教会との関係を示す文書175GBを入手し公開:報道

25日、「Distributed Denial of Secrets」プロジェクトあるいは「DDoSecrets」は、175ギガバイトに及ぶ、ロシアからハッキングで入手した情報を公開した。

同日、米ニューヨークタイムズ紙が報じた。

報道には、「開示を好むグループが、金曜日、ロシアから流出ささえ、獲得した莫大な量の情報を公開した」と書かれている。

この情報には、ロシアがウクライナで展開している戦争や、ロシア大統領府とロシア正教会のつながりを示すものが含まれている。これらは、以前ロシアやウクライナ、その他の国で公開されていたものもあるが、報道では、今回特筆すべきものとして、175ギガバイトという、そのデータの多さが指摘されている。

「クレムリンの闇の部分(The Dark Side of the Kremlin)」と題されたアーカイブは、ロシアの政治家、ジャーナリスト、オリガルヒ(大富豪)、宗教関係者、ウクライナの民族主義者やテロリストによる数十万のメールやファイルから構成されているという。

報道によれば、これらのファイルの大部分は、ロシア内務省から得たものであり、2016年に、機密情報公開サイト「ウィキリークス」が公開を拒んだものであるという。

さらに、今回、「Shaltai Boltai」というハッカーグループがロシアから獲得した電子メールやファイルも大量に公開されている。これには、ロシアの企業が国営兵器輸出入会社「ロスオボロンエクスポルト」から得た文書や、2014年にウクライナ東部被占領下ドネツィク州にて、マレーシア航空機MH17が撃墜された時の捏造された情報に関するものを含んでいると伝えられた。