露モスクワにて、モルドバの非承認地域トランスニストリアの代表部が開設予定

モスクワにて、近くモルドバ国内トランスニストリア地域の非承認組織の代表部が開設されることがわかった。

ウクルインフォルムのモルドバ特派員は、トランスニストリア情勢解決協議の政治問題代表であり、非承認地域のいわゆる「外相」であるヴィターリ・イグナチェフがこの情報を認めたことを伝えた。

イグナチェフ氏は、「以前、モスクワにはティラスポリ(編集注:非承認『政権』のある都市)の代表部があったが、不明な理由で閉鎖された。2019年1月には、トランスニストリアの新たな代表部が開設される。この代表部は、南オセチア代表部やアブハジア代表部(編集注:ジョージアの非承認『政権』)の近くに開かれる。これにより、ロシアとの協力が活発化するとともに、ロシア国内に暮らすトランスニストリア住民への支援にとっても重要な一歩となる」と発言した。

なお、これに先立ち、非承認地域のヴァディム・クラスノセルスキー「首長」も同開設に関する発言をしていた。

このモルドバのトランスニストリア非承認「政権」の代表部は、モスクワ中心部、ノーヴイ・アルバートに開設される予定とのこと。

このイグナチェフ氏の発言に関しては、モルドバ政府は、一切コメントを出していないが、以前に、ロシアがモスクワにこの非承認「政権」の代表部を開設する可能性に懸念を繰り返し発表していた。

なお、トランスニストリア情勢解決協議においては、ロシアはモルドバの主権、独立、領土一体性を支持すると繰り返し述べている。