欧州司法裁判所、ヤヌコーヴィチ政権時の首相に対する制裁を無効化

欧州司法裁判所は、欧州連合(EU)理事会による、ミコラ・アザロフ元ウクライナ首相に対する制裁発動の決定を無効化した。

19日、同裁判所が決定を発表した。

同決定には、「ウクライナ情勢に関係する複数人物、企業、組織に対する制限措置に関する2014年付決定に変更を加えた2015年3月5日付EU理事会決定第2015/364の、ミコラ・アザロフ氏に関する項目を、無効化する」とある。

これまでの情報では、2014年3月5日、EUは、資産凍結の形で、過去のウクライナ政権幹部18名に対して制裁を発動した。2018年には、EU理事会は、ウクライナの国費を違法に私有化したり、国費損失に繋がる職権乱用の罪の認められる者13名に対して、同制裁を2019年3月6日まで延長していた。

この制裁は、ヴィクトル・ヤヌコーヴィチ前大統領、ミコラ・アザロフ元首相、ヴィターリー・ザハルチェンコ前内務相、ヴィクトル・プションカ元検事総長、アンドリー・クリューイェフ元大統領長官等が対象となっている。