国連報道官、ドンバス「選挙」はウクライナ憲法とミンスク諸合意の違反であると発言

ウクライナ東部の選挙問題は、ミンスク諸合意とウクライナ憲法に条件付けられたものであり、そのため、それ以外の一方的な行為は同諸合意にも同国憲法にも違反するものである。

12日、ファルハン・ハク国際連合(国連)事務総長副報道官が被占領下ドンバス地方においてロシアが行った「選挙」についてコメントした。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

同副報道官は、「国連安全保障理事会(安保理)が支持したミンスク諸合意の履行は、ウクライナ東部紛争の平和的解決のための唯一のものである」と指摘した上で、ローズマリー・ディカルロ国連政治問題事務次長が10月30日に国連安保理で演説を行った際に、包括的方策パッケージの一部であるミンスク諸合意の定める選挙問題が、現存する国際協議メカニズムの中で議論されていることを強調したことを喚起した。

その上で、同副報道官は、「ウクライナ憲法と国内法に合致しないいかなる行為も、ミンスク諸合意に反するものである。私たちは、全ての当事者に、対立を深め、ミンスク諸合意から乖離しうる、いかなる一方的な行為も控えるよう要求する」と強調した。

これまで、ウクルインフォルムが報じたように、国際社会の強い反対があったにもかかわらず、11月11日、ロシアはウクライナ領ドネツィク・ルハンシク両州被占領地域で偽選挙を実施していた。