米国、ドンバス偽選挙を非難し、対露制裁を科し続けるとの声明を発出

アメリカ政府は、ドンバス地方におけるロシアが試みたいわゆる「選挙」は違法かつ偽物(sham)であり、ミンスク諸合意に違反しているとし、ロシアに対する制裁を科し続けると約束した。

12日、アメリカ国務省が拡散した公式声明に記述されている。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

声明には、「アメリカ合衆国は、欧州の同盟国・パートナー国に加わり、ウクライナ東部のロシア支配領域における11月11日の偽物『選挙』を非難する。昨日(11日)の違法プロセスは、ドンバス地方のいわゆる『ドネツィク・ルハンシク両人民共和国(DPR・LPR)』において傀儡(かいらい)人物を据えるモスクワの試みであった」と強調している。

そして、アメリカ国務省は、「DPR・LPR」はミンスク諸合意の中にも、ウクライナの政治体制の中にも、存在できる場所はなく、違法武装集団とともに解体されなければならないことを喚起した。

その上で、「もしロシアが、11月11日の違法『選挙』により自らの操り人形が国際的に認められると期待しているのであれば、国際社会はロシアが間違っていることを証明する。欧州安全保障協力(OSCE)は、昨日の茶番を監視することを拒否した。ロシアの行為は、大西洋両岸にある国々の政府により非難され、国際連合安全保障理事会とOSCE会合でも非難されたのである」と強調されている。

最後に、同国務省声明には、「アメリカと欧州連合(EU)は、一致団結して、昨日のウクライナの主権と領土一体性への侵害に反対した。私たちは、ロシアがウクライナで行っている行為に関し、同国がミンスク諸合意を完全に履行し、クリミアのコントロールをウクライナに返還しない限り、ロシアに対して制裁を科し続ける」と強調した。

これまで報道されているように、11月11日、ロシアはウクライナ領ドネツィク・ルハンシク両州のロシア支配地域で占領政権「地方機関」への偽選挙を組織・実施していた。