首相、非中央集権化に関し「皆、表では賛成しているふりをするが、裏では駆け引き」

ヴォロディーミル・フロイスマン首相は、非中央集権化改革はさらに継続しつつ防衛しなければならないとし、その理由として一部の地方自体からの抵抗があることを指摘した。

8日、フロイスマン首相が、改革強化会合において発言した。閣僚会議(内閣)ポータルサイトが発表した。

首相は、「2014年に人々が、この改革のせいで国家が破綻する、と言っていたのを覚えている。しかし、現実を見れば、破綻などしていない!非中央集権化改革の成功は、国家に新しい可能性と連帯を生み出している。そして、現在、この成果を防衛しなければいけない。私たちは、この改革に対する抵抗の事例を見てきた。州行政府や地区行政府からの抵抗である。彼らは、意図的にプロセスにブレーキをかけている。裁判所が、地域共同体の統合を停止する決定を出した例もある…。つまり、あらためて、非中央集権化プロセスの継続に力を入れる時が来たということである」と発言した。

首相は、2014年時点で、自らが同改革を主導していたことを喚起し、「現在、この改革を後押しし、防衛する必要がある。皆、表立っては『賛成』しているふりをするが、しかし、裏では駆け引きをしているのである。非中央集権化は止めてはならない。私は、このプロセスを引き続き主導し、連帯しようとしている人々のを防衛するために全力を尽くす」と発言した。

また、フロイスマン首相は、地域共同体が統合し、地域発展を自ら定める権利を規定するための憲法改正を支持していると表明した。

同首相は、「今必要なのは、非中央集権化の継続のための新しい手段である。私たちは、2014年に定めた地方自治改革のコンセプトを刷新する必要がある。そして、私たちの課題は、権限分割、補完性原理(subsidiarity)等に関する憲法改正プロセスを主導することである」と発言した。