「ウクライナは第二次世界大戦で特別な犠牲を払った」大統領、ナチス追放記念日に際し

第二次世界大戦は、人類史上最大の悲劇であり、ウクライナはその中で特別な犠牲を払った。

10月28日、ウクライナではナチス占領者からの解放74周年が祝われた。同日、ポロシェンコ大統領は、ウクライナからのナチス追放74周年を祝う国民への呼びかけを行った。

ポロシェンコ大統領は、「第二次世界大戦、それは単なる歴史上の過去や、現代文明の背後にあるかさぶたをかぶった傷跡ではない。それは、人類史上最大の悲劇である。この悲劇の中、ウクライナは、多くの人が亡くなるという特別な被害を払っている。戦争、占領、そして得られた勝利において、様々な分析によれば、ウクライナは800万から1000万の民の命を失うこととなった。亡くなった方々を、決して忘れてはならない」と強調した。

大統領は、74年前、激しい戦場と化していたウクライナの地が、ナチス占領者を追い出したことを喚起し、その上で、次のように指摘した。「しかし、その後も終戦の日までの長い間、ウクライナ人は赤軍や反ヒトラーの連合国各正規軍の中で勇敢に戦い、また多くの欧州の国々で地下抵抗運動に加わり敵と戦い、また自らの健康を対価に前線に必要なものを絶え間なく供給し続けていたのである。」

さらに、ポロシェンコ大統領は、世界に平和が訪れてからも、ウクライナ蜂起軍がスターリン体制に対して抵抗を続け、ソ連内務人民委員部の兵との不均衡な戦いの中で戦死していったことを指摘した。

大統領は、「先代皆に、特に後代の自由で幸せな生活のための偉業に加わった人々に心から感謝する。親愛なる退役兵達よ、あなた方が見せた特別な勇敢さと不屈の精神力は、国際社会が認める偉大な貢献である」と強調した。

また、大統領は、先代の偉業を例に現在の愛国者が育ち、第二次世界大戦とウクライナ解放戦の英雄達を受け継ぐ者がウクライナの防衛者となっており、彼らが現在、ウクライナ東部でロシア侵略者とその共謀者に断固として抵抗していると発言した。

そして、大統領は、「我らの戦士の力、成功、栄光を信じている」と強調した。