拘束されているバールフ氏、クリミアのケルチの収容所へ移送

ウクライナ人活動家のヴォロディーミル・バールフ氏が被占領下クリミアのケルチ市にある収容所へと移送された。

18日、ラジオ・スヴォボーダ通信のプロジェクト「真実のクリミア」lが、クリミア・タタール民族代表機関「メジュリス」のチーホズ副代表の発言を報じた。

以前、バールフ氏の配偶者であるナターリヤさんが、同氏はケルチの収容所に移送されるはずだと述べていた。

これまでの報道では、バールフ氏は、一時的にハンガー・ストライキを止めることを決めていた。弁護士のドミトリー・ジンゼ氏によれば、バールフ氏は200日以上のハンガー・ストライキにより潰瘍(かいよう)あるいはすい炎の疑いが持たれているとのことであった。

以前、ロシアにコントロールされているクリミアの「最高裁判所」では、バールフ氏の収容所への拘禁の期間を5年から4年11か月に軽減し、1万ルーブルの罰金の支払いを命じていた。

2018年3月19日、バールフ氏は、無期限のハンガー・ストライキを開始。最初の1か月間は完全に絶食していたが、クリミアのウクライナ正教会キーウ(キエフ)聖庁のクリメント主教が、最低限の食事(オートミールの絞り汁コップ2杯、50~70グラムの乾燥黒パン、はちみつ入りのお茶)をとるように説得した。