フリネーヴィチ教育科学相と柴山文部科学相の会談:宇日共同科学技術協力委員会の活動再開を予定

ウクライナと日本は、2国間科学技術協力委員会の活動再開を予定している。

9日、訪日中のリリヤ・フリネーヴィチ・ウクライナ教育科学相が、日本の柴山昌彦文部科学相と会談した際に発言した。教育科学省広報室が公表した。

フリネーヴィチ教育科学相は、「両国の協力が、今日まで日本・ソ連間協定の枠組みで行われているのは、おかしなことです。ウクライナが20年以上独立した主権国家であり続けていることを考慮すれば、これは正しいとは言いがたいです。私は、ウクライナ・日本共同科学技術協力委員会の開催を提起したいです。2013年までに、同委員会の会合は3回開催され、覚書も署名されました。しかしながら、私たちは、この合意を体系的に履行するには至っていません。私たちは、この委員会の活動の再開と、具体的な結果を生み出すための文書への署名を提案します」と述べた。

フリネーヴィチ大臣は、ウクライナと日本が、国際機関「ウクライナ科学技術センター(STCU)」を通じて、肯定的な協力の経験を有していることを指摘した。

フリネーヴィチ大臣は、「私は、STCUの枠内で成功裏に実現された3つのプロジェクトについての報告を受けています。私は、この可能性を利用し、日本側にSTCUへ取締役(board member)としての参加の可能性を検討することを提案します」と述べた。

また、同大臣は、現在、両国学生の交換の拡大が見られると指摘しつつ、「この観点から、両国の学位記の相互承認協定の署名の可能性を考えていただくことを提案します。これにより、両国の学生と大学の作業は著しく軽減されるでしょう」と強調した。

これに対して、柴山文科相は、両国協力を深化させるためには、まず協力問題を審議する二国間委員会の作業の再開に関する協議をはじめる必要があると指摘した。

また、会談時には、在日ウクライナ大使館が今回の協力に関する提案を正式に日本側に提示することが決められた。

また、発表には、フリネーヴィチ大臣が柴山大臣に、7日に京都で開催されたSTSフォーラムへ招待してくれたこと、また、ウクライナ東部におけるロシア侵略の被害からの復興のために、日本政府がウクライナに多額の人道支援を供与していることにつき感謝を伝えたことが指摘された。

写真:mon.gov.ua