英・蘭、ロシア軍情報機関がマレーシア航空機MH17撃墜捜査の情報を集めていたと発表

イギリスとオランダが摘発したロシア軍参謀本部総局(通称GRU)将校4名のうち1名は、ウクライナ東部ドンバス地方上空でのマレーシア航空機MH17撃墜事件の国際捜査に関する情報を集めていた。

4日、ピーター・ウィルソン在オランダ英国大使がハーグでのブリーフィングで発表した。ウクルインフォルム特派員が伝えた。

ウィルソン大使は、「私たちのオランダの同僚が同国から退去させたGRU将校のうちの一人、エヴゲーニー・セレブリャコフは、マレーシアでも犯罪活動を行っていた。彼の特殊作戦の目的は、MH17関連捜査の情報を収集することにあり、マレーシアの検察と警察を含め、同国政府機関を対象として行われたものであった」と発表した。

また、アンク・バイレフェルト・オランダ国防相は、「我々(オランダ政府)は、ロシア特殊機関が同捜査の情報に関心を持っていたことを把握していたし、必要な方策をとっていた」と強調した。

なお、これに先立ち、10月4日、イギリスとオランダは、ロシア軍参謀本部総局(GRU)による、ハーグに本部を有する化学兵器禁止機関(OPCW)に対する大規模特殊作戦の詳細を摘発したと発表していた。共同記者会見時、両国の代表者は、ロシアの特殊作戦の詳細を説明し、スパイ活動を行っていたロシアの人物の存在を発表していた。