仏パリ市、露拘束のウクライナ国民に名誉市民授与

パリ市議会は、ロシアに拘束されるクリミア出身ウクライナ国民のオレフ・センツォフ氏に名誉市民の称号を授与する決定を下した。

オレフ・シャムシュール在フランス・ウクライナ大使がツイッターで報告した。

シャムシュール大使は、「パリ議会は、センツォフ氏にパリ名誉市民の称号を授与する決定を下した!アン・イダルゴ市長、そして、この決定を支持した全ての人に、ウクライナの映画監督との団結を示してくれたことを感謝する!私達は、クレムリンに囚われているウクライナの政治囚全員の解放に向けて引き続き動員を続けていく」と書いた。

これまで報道があったように、クリミア出身のウクライナ人映画監督であるオレフ・センツォフは、2015年8月以降ロシアで違法に断罪されており、併合されたクリミアでテロを計画したという偽の罪状により拘禁刑を受けている。2018年5月14日、センツォフ氏は、ロシアに拘束される全てのウクライナ政治囚解放を求めて、無期限のハンガーストライキを開始した。

ロシアと被占領下クリミアには、約70名のウクライナ人政治囚が拘束されている。その中には、ウクルインフォルム通信の記者であるロマン・スシチェンコ氏も含まれており、同記者はスパイの罪状で12年の禁固刑を言い渡されている。