米国、正教会独立問題でウクライナ支持:米特命大使発言

アメリカは、統一されたウクライナ独立正教会を求めるウクライナを支持している。

11日、ウクライナ訪問中のサミュエル・ブラウンバック・アメリカ国際宗教の自由問題担当特命大使が、ポロシェンコ・ウクライナ大統領との会談時に発言した。大統領府広報室が公表した。

発表には、「ブラウンバック特命大使は、主権と領土一体性を求める闘い、そして、ウクライナ独立正教会を得る権利に関して、アメリカが今後もウクライナを支持していくことを明言した」と書かれている。

ポロシェンコ大統領は、宗教の自由はウクライナ・アイデンティティの不可分の要素であることを強調し、「ウクライナの宗教の自由は、ウクライナ憲法や良心と宗教組織の自由に関する法律で保証されており、誇れる状況にある。伝統的にもウクライナ社会は寛容のレベルが高い」と指摘した。

また、ポロシェンコ大統領は、ブラウンバック特命大使に、ウクライナ独立正教会の創設がどのように行われているか説明し、このプロセスにおけるアメリカのウクライナ支持について感謝を伝えた。また、発表には、ポロシェンコ大統領がロシアに占領されているウクライナ領では、宗教の自由をはじめ、人権と自由が著しく違反されているとして複数の事例を伝えたとある。

同発表には、占領されているドンバス地方とクリミア半島で、ウクライナ正教会キーウ(キエフ)聖庁、ウクライナ・ギリシャ・カトリック教会、その他宗教の信者が体系的に迫害を受けていることについて、両者とも断固とした対応が必要であると強調したと書かれている。