米国、露に対し、クリミアでの迫害を止めるよう要求、強制失踪事例を指摘

在ウクライナ・アメリカ大使館は、ロシアに対し、一時的被占領下クリミアでの異なる政治的見解を持つ市民に対する迫害と弾圧を目的とした強制失踪と拷問の戦術を止めるよう要求した。

同大使館がツイッターで発表した。

アメリカ大使館は、「ロシアは、クリミア住民を自らの家に戻し、異なる政治的見解を持つ市民に対する迫害と弾圧を目的とした強制失踪と拷問の戦術を止めなければならない」と述べた。

アメリカの外交官は、特に、クリミアで失踪した人物の一人、ティムール・シャマルダノフ(Tymur Shaymardanov)氏を喚起した。シャマルダノフ氏は、2014年5月26日の朝、銀行へ行き、その後8歳の息子を学校から連れ帰る予定だったが、学校には結局現れなかった。

アメリカ大使館は、「私たちは、ティムールさんを含め、失踪したクリミア住民達のことを深く懸念している」と強調した。

ティムール・シャマルダノフは、2014年5月26日に失踪。それ以前、シャマルダノフ氏は、クリミア併合の最初の数ヶ月、親ウクライナ集会に参加していた。併合が進む頃は、ボランティアとして、食物や金銭を封鎖されたウクライナ軍基地へ運んでいた。また、同氏は、ウクライナ軍が占領後の半島から避難するのも支援した。クリミアにおける「ウクライナ人の家」の創設者の一人であった。シャマルダノフ氏の友人達は、同氏が失踪の数週間前から、尾行をされているとして不平をもらしていたと述べていた。