オーストリア首相、露に対し、ノルマンディ・フォーマットの協議に戻るよう呼びかけ

セバスチャン・クルツ・オーストリア首相は、ロシアに対して、ドンバス地方の平和的情勢解決を協議する「ノルマンディ・フォーマット」の席に戻るように呼びかけた。

クルツ・オーストリア首相は、キーウ(キエフ)でポロシェンコ・ウクライナ大統領との共同記者会見時に、この発言を行った。ウクルインフォルム記者が報じた。

クルツ首相は、「本年6月、私たち(編集注:EU)は、侵略国(編集注:ロシア)に対する制裁を延長した。もちろん、状況の平和的解決のためには、対話のチャンネルは必要である。なぜなら、ウクライナ東部の紛争の解決手段は協議によってのみ見つけられるからであり、この紛争の軍事的解決は決してないからである。このことに関連して、私は、ロシアに対して、『ノルマンディ・フォーマット』(編集注:ドイツ、フランス、ウクライナ、ロシアからなるウクライナ情勢解決を協議するフォーマット)の協議の席に戻ることを呼びかけたい」と発言した。

クルツ首相は、また、目立った進捗がなくても、ノルマンディ・フォーマットで協議を行うことが必要であると述べた。

「このフォーマットは、今私たちにある唯一のものであり、協議を行い、平和的解決を見つける唯一の可能性である」と強調した。