ロシア占領政権、クリミア占領時に奪取したワイナリーを売却へ

ロシアがコントロールする占領政権の「クリミア資産土地関係省」は、2014年に違法に「国営化」したワイナリー「マサンドラ」社を売却しようとしている。

ラトビアのメドゥーザ通信が報じた

競売に出されているのは、「生産農業集合体マサンドラ」社の全株式。売却額は53億ルーブルから始まっている。

競売は、12月14日に開始する予定となっている。

なお、マサンドラ社は、クリミアにて最古かつ最大のワイナリー。

2014年、ロシアがクリミアを占領した際に、ウクライナ国営マサンドラ社は、ロシア連邦大統領資産庁の資産に「編入」すると発表された。その後の同年5月、マサンドラ社は、民営化対象となることが発表されている。

クリミアでは、2014年の占領時に約480のウクライナの企業・組織が「国営化」されている。

また、クリミア占領以前からウクライナ大陸側で活動していたマサンドラ社の一部は、2014年以降、ウクライナ閣僚会議事務局商業財政局を所有者として、経営を続けている