ゼレンシキー宇大統領、中国の衛星撮影とロシア軍によるエネルギー施設攻撃の関連性に言及
ウクライナのゼレンシキー大統領は24日、中国の衛星によるウクライナ領土の撮影と、ウクライナのエネルギー・インフラ施設に対するロシアの攻撃との間に関連性が認められたと発言した。
ゼレンシキー大統領がイヴァシチェンコ対外情報庁長官による報告の後、テレグラム・チャンネルで報告した。
ゼレンシキー氏は、「特に、私たちは、宇宙偵察データを提供し得る中国の主体とロシアとの繋がりの増加を確認している。残念ながら、中国の衛星によるウクライナ領土の撮影と、該当するエネルギー施設へのロシアの着弾との間には、相関関係があった」と発言した。
そして同氏は、このような事例を、ロシアに戦争を長引かせ、同国の外交へのアプローチへの真剣さを低減させる活動だと見なしているとし、本件についてパートナー諸国と話し合うと伝えた。
またイヴァシチェンコ対外情報庁長官による報告中には、ベラルーシ領内への「オレシニク」システムの配備も議論されたという。
ゼレンシキー氏は、「情報機関は本件に関するさらなる詳細を入手しており、パートナー諸国もこれを知り、自国の防衛措置において考慮することが重要だ。私たちは、このような兵器の攻撃的な拡散がグローバルな脅威をもたらし、危険な前例を生み出していると考えている」と指摘した。
その他同氏は、ロシア側が自国のエネルギー企業を世界の制裁対象から外そうとする試みにも注意を向けた。同氏は、その目的のために一時的な所有者の存在や、多くの架空司法スキームが利用されていると指摘した。そして同氏は、「これら全てを追跡しており、圧力が機能し、ロシアがそのような操作によって戦争のための資金を稼ぐことができなくなるよう、パートナー諸国と意思疎通を図っていく」と伝えた。
これに先立ち、ゼレンシキー大統領は22日、ロシアの団体、対ウクライナ侵略を助長している個人に対し、さらに数件の制裁決定を年内に下すと表明していた。また、その制裁リストにはロシア国民だけでなく、中国を始める外国籍者も含まれると述べていた。