停戦合意なら英国はウクライナへ部隊を派遣する準備がある=ヒーリー英国防相

英国のヒーリー国防相は15日、トランプ米大統領とロシアの首脳プーチン氏との会談が平和への「第一歩となり得る」と述べた上で、停戦が達成された場合には英国はウクライナに軍を派遣する用意があることを明言した。

BBCが報じた

ヒーリー国防相は、停戦が達成された場合、それを強化するために英国は軍をウクライナに派遣する用意があると述べた。同時に同氏は、アラスカでの会談でプーチンが「真剣に取り組む姿勢を示さなければ、英国政府は経済制裁とプーチンへの圧力を強化する」用意があるとも発言した。

さらに同氏は、英国の役割が「見て、待つ」ことだという主張を否定した。

同氏はその際、「いいえ、英国の役割は、戦場と交渉の両方でウクライナを支援することだ。そして、これまでそうしてきたように、私たちが『有志連合』と呼ぶ30か国を率いて、停戦と平和の確保のための軍事的計画の準備をすることだ」と述べた。

さらに同氏は、有志連合の200人以上の軍事計画担当者が過去数か月、「停戦の詳細な計画を策定」してきたと述べた。同氏はまた、多国籍軍は「初日から行動する準備」ができているとし、軍事計画も準備されていると補足した。

その上で同氏は、「私たちは、部分的にはウクライナ人を安心させる(reassure)ために英国兵士を派遣する準備がある。しかしまた、部分的には空と海の安全を保証し、ウクライナ軍を強化するためでもある。なぜなら、結局のところ、ロシアの…ウクライナに対する侵略再開を抑止する最善の手段は、ウクライナが自力で自衛する能力だからだ」と語った。

記者から、もしロシアがウクライナ国内にいる英国軍を攻撃した場合はどうなるかと質問されると、ヒーリー氏は、仮定の状況については議論しないと答えた。しかし、同氏は、「重要な原則」があるとも述べ、英国軍には「攻撃を受けた場合に自衛する権利」があるとも付け加えた。