ストルテンベルグNATO事務総長、米議会にウクライナ支援採択を呼びかけ

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は15日、米国がウクライナへの安定的支援を供与できていないことがすでに否定的な影響をもたらしていることを認めた上で、米議会に対してウクライナ支援継続を採決するよう呼びかけた。

ストルテンベルグNATO事務総長がブリュッセルでのNATO国防相級会合の前に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

ストルテンベルグ氏は、「私は、NATO同盟国がウクライナに対して、さらなる支援、さらなる防空能力や弾薬を供与していることを歓迎している。私は、EUがウクライナのために500億ユーロの拠出を決めたことを歓迎しており、また米議会がウクライナ支援パッケージに合意することを期待している。なぜなら、ウクライナ支援は、慈善ではなく、私たち自身の安全保障への投資だからだ」と発言した。

同氏はまた、米国によるウクライナ支援継続の決定はNATO同盟国の安全保障上利益と合致すると指摘した。さらに同氏は、数週間前の自身のワシントン訪問時、米議会の両党代表者との会談時に多くの時間を費やし、彼らからウクライナに関する肯定的決定を支持する幅広い声を聞いたと伝えた。

その上で同氏は、「私は、米議会が決定にてその支持を反映させることができることを期待している。私たちは、米国が決定を採択できていないという事実の否定的な影響を目にしてきた。しかし、私は、米国、議会、下院がウクライナのための支援継続に合意することを期待している。なぜなら、私たちがプーチン大統領の勝利を許してしまえば、それはウクライナにとってのみ悪く、ウクライナ人にとって悲劇となるのみならず、私たち人とっても危険なものとなるからだ。それは、世界をより危険にし、私たちをより脆弱にしてしまう」と強調した。

なお、15日、ブリュッセルにて、NATO加盟国国防相級会合が開催されている。同会合の一環で、NATOウクライナ理事会会合も開かれ、ウメロウ宇国防相がビデオ会議形式で参加する見込み。

写真:大統領府