パートナーたちはウクライナ支援がイスラエル情勢を受けても続くと明言=ゼレンシキー宇大統領

ウクライナのゼレンシキー大統領は11日、西側のパートナー国は、イスラエル情勢が生じている中でも、ウクライナへの支援は続くと明言していると発言した。

ゼレンシキー大統領が訪問先のブリュッセルでのドゥ=クロー・ベルギー首相との共同記者会見時に、イスラエル情勢を受けた対ウクライナ支援の削減の可能性はあるかとの質問に答える形で発言した。

ゼレンシキー氏は、「パートナーたちは、ウクライナはいずれにせよ支援を受け取る、誰もウクライナを見捨てないと明言している。私たちはパートナーたちを信じている。しかし、いずれにせよ、挑戦が増えれば増えるほど、注意は拡散するものだ。それは全く当然のことである」と発言した。

同時に同氏は、ロシアが支援の分散を期待しているのは間違いないとし、「しかし、私はパートナーたちに、ウクライナ支援は縮小するかと尋ねたら、パートナーたちは、否、と答えた。ただし、それがどうなっていくかは、多分、誰も知らない」と発言した。

また同氏は、現在非常に重要なことは、世界が大規模戦争を起こさないようにすることだとし、なぜならイスラエル情勢は「大きな波、大きな戦争」の始まりとなる可能性があるからだと強調した。

同氏はその際、「私たちは現在、どのような瞬間にも世界戦争が展開しかねない情勢にある…。世界各国の首脳たちは、政策によってあり得るグローバルな戦争を止めることがまだ可能だ。そのためには、武力紛争の生じているところで、解決策の案を模索せねばならない」と発言した。

写真:大統領府