英・蘭、ウクライナへの戦闘機供与のための国家連合創設に向けて協力へ

ウクライナのイェルマーク大統領府長官は、英国のスナク首相とオランダのルッテ首相がウクライナへの戦闘機供与に向けた国の連合を創設するべく共同で作業をしていくと伝えた。

イェルマーク大統領府長官がテレグラム・チャンネルにて両首脳の発表につき伝えた

イェルマーク氏は、「スナク英首相とルッテ蘭首相が、ウクライナの空の戦闘能力確保のために国際的戦闘機連合の創設に向けて作業をしていき、操縦士訓練から航空機F16購入まであらゆる点でサポートしていくことで合意した」と伝えた。

また同氏は、「私たちには戦闘機が必要であり、私は、私たちの操縦士の訓練を含め、その方向で作業を行う同盟国の決定に感謝している。特に、訓練の準備についてはベルギーが認めた」と書き込んだ。

さらに同氏は、英国は、ウクライナの居場所は北大西洋条約機構(NATO)であるという確信を認めたとし、加えて、英蘭両国首脳は同盟国がウクライナに長期的安全保障サポートを提供していくことが重要だとの点で一致したと伝えた。

これに先立ち、英国のスナク首相は5月15日、同国はウクライナ空軍の能力構築を行う国々の連合において重要な位置を占めていくと発言していた。スナク氏は、「私たちは、そのような支援をヴォロディーミルとウクライナに提供する国々の連合の重要な一部となる。空軍の能力構築は簡単な事ではない。そこには、航空機提供だけではなく、パイロットの訓練や関連ロジスティックもある。英国はその点で大きな役割を担うことができる」と発言した。

同日、英国政府は、今年の夏、ウクライナ軍航空機操縦士の訓練が始まると発表していた

また、オランダのルッテ首相は5月4日、同国はパートナー国とウクライナへの戦闘機F-16の供与案に取り組んでいるとし、本件にタブーは見ていない、私たちはベルギー、英国、デンマーク、その他の国とともに、何らかの形でその議論を帰結させるために集中的に取り組んでいると発言していた