OSCE監視団、4月2、3日にウクライナ東部の停戦違反急増を確認

東部情勢

欧州安全保障協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)は、ウクライナ東部の停戦違反件数を4月2日に約1000回、3日約1500回確認している。同時に、4、5日は1日100件以下に減少している。

SMM日報にて確認できる。

3日付日報6日付日報に掲載された停戦違反件数を示す棒グラフによれば、4月2、3日の停戦違反数が、2020年の1日の平均停戦違反確認件数を大幅に超えていること、また爆発確認件数も大きく増加していることがわかる。

6日付日報には、「ドネツィク州では、4月2日夜から4月5日夜にかけて、SMMは1424件の停戦違反、内281件の爆発を確認した」と書かれている。

SMMは、同州の停戦違反の内、約900件が2日から3日にかけての夜、(占領軍により占領下にある)ホルリウカから南で発生したと報告。それ以外の停戦位は、2日から3日にかけての夜にドネツィク市から北西地点と、3日から4日にかけての夜にシローキネから北の地点で確認されたと伝えた。

「ルハンシク州では、4月2日夜から4月5日夜にかけて、126回の停戦違反が確認、全て不明な爆発であった」と書かれている。その内、79回の爆発は、4月2日、(被占領下)カジーウカから北の地点と政府管理地域ポパースナの南東地点にて確認されたとのこと。

写真:SMM