ウクライナ東部被占領地の地雷除去には30年かかる=副首相

ウクライナ東部被占領地の地雷除去には少なくとも25〜30年かかる。

27日、オレクシー・レズニコウ副首相兼一時的被占領地再統合問題相が国営ロシア語テレビ局「家」出演時に発言した。

レズニコウ副首相は、クロアチアがユーゴスラビアからの離脱の際に生じた1991〜95年の武力紛争の際に生じた被害を分析したと述べ、「その戦争が終わってから25年経っているが、現在も地雷除去が続いている。彼らのところでは、500キロ平方メートルがまだ地雷除去が行われていないのだ。さらに、それは崖、峡谷、森林部といったアクセスの非常に困難な場所であり、今年彼らは最大50キロ平方メートルの地雷除去を予定している」と発言した。

副首相は、戦争で設置された爆発物をドンバス地方から除去するのに必要な費用は、被占領地の返還後にのみに計算可能となると指摘しつつ、同時にクロアチアの経験からすれば、数億ユーロとなるだろうと発言した。副首相はまた、クロアチアでは8〜9億ユーロが地雷除去に費やされて来たと指摘した。

加えて副首相は、専門家はウクライナの地雷・爆発物設置の密集度は、世界のどの地点よりも高いと評価していると述べ、「数学的に捉えると、戦争1日で、5、6日の地雷除去が必要となる。つまり、戦争が7年続いているのだから、クロアチアの計算では、私たちは25年、30年地雷除去が必要ということになる」と強調した。