安保会議書記、露メディアによる「3月15日のドンバス侵攻」報道にコメント

ウクライナのオレクシー・ダニーロウ国家安全保障国防会議(NSDC)書記は、ロシアのマスメディアやドンバス武装集団が「ウクライナが3月15日にドンバスに侵攻する準備をしている」と拡散していることにつき、「何らかの念仏だ」と発言し、同時にウクライナ政権は前線の状況を明確に把握していると指摘した。

11日、ダニーロウNSDC書記が記者会見時に発言した。

ダニーロウ書記は、「NSDCは、24時間体制で、全ての関連機関からの関連情報を受け取っている。3月15日に関して言えば、それはもう何らかの念仏だ。現在皆なぜか3月15日について話しているが、わけがわからない。私たちは、明確に状況を理解している。私たちは、前線で起きていることを明確に認識している」と述べ、ウクライナ側はどのような状況にも対応する準備があると指摘した。同書記は、「私たちの軍は、2014年に起きたことをもう起こさせない」と強調した。

これに先立ち、ウクライナ東部前線の情勢が激化する中で、いわゆる「DPR」「LPR」や、ロシアの報道機関は、「ウクライナがドンバス侵攻を準備している」と繰り返し発表しており、親露系のテレグラム・チャンネルでは「ウクライナ軍が3月15日からのドンバス攻撃を準備」と具体的な日程を入れる形で情報を拡散していた。