ミンスク諸合意履行には、追加的努力と政治意志が必要=OSCE特別代表

三者コンタクト・グループ(TCG)のハイディ・グラウ欧州安全保障協力機構(OSCE)特別代表は、ミンスク諸合意履行のためには、追加的努力と関係者の政治意志が必要だと考えている。

18日、グラウOSCE特別代表による前日のTCGビデオ会合後の声明がOSCEウェブサイトに掲載された

グラウ氏は、2月12日で「ミンスク両合意履行のための方策パッケージ」の署名から6年が経過したことを喚起し、同パッケージは、「ミンスク議定書」と「ミンスク覚書」とともに、ウクライナ東部紛争の平和的解決のための単一の政治的フレームワークを構成していると指摘した。

グラウ氏は、「TCG会合参加者は、ミンスク諸合意へのコミットメントを誓っている。それにもかかわらず、その履行のためには、関係者による追加的努力と政治意志がまだ必要である」と発言した。

同氏はまた、停戦強化方策は紛争圏の戦闘の活発度をかなり下げたが、最近停戦違反件数の増加が観察されていると指摘し、TCG治安問題作業部会で協議されたと報告した。

政治問題作業部会では、ミンスク諸合意に完全に合致する行動計画案の作成というTCGの指示に関連する問題が扱われたと伝えられた。同時に、グラウ氏は、「作業部会参加者に対して、立場接近のために妥協と相互譲歩への政治意志を示すよう呼びかける」と発言している。

グラウ氏は、人道作業部会では、ルハンシク州のゾロテーとシチャースチャの通過検問地点を開通させるための障害排除に注意が集中したと伝えた。また、被拘束者解放に関連する問題も協議されたと発表された。