ウクライナとトルコ、初の外務・国防2+2会談を実施

18日、キーウ(キエフ)にて、ウクライナのクレーバ外相とタラン国防相、トルコのチャヴショオール外相とアカル国防相が2+2閣僚会合「クアドリガ」を実施した。

共同記者会見にて、クレーバ外相は、同会合フォーマットのおかげで、トルコのウクライナによる欧州大西洋統合への支持を高めることへの期待を表明した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

クレーバ・ウクライナ外相は、同日、両国閣僚は、「クアドリガ」をどのように機能させていくか、次の協議に向けて具体的な議題を定めたと発言した。

クレーバ外相は、クアドリガのメカニズムが両国関係を前に進めるためだけでなく、地域情勢にとっても重要な役割を果たすことになるという考えを同日の会合参加者が共有したと発言した。

タラン・ウクライナ国防相は、ウクライナとトルコの両国国防省は黒海地域の安全保障・国防分野の協議メカニズム創出の可能性を検討していると発言した。

タラン氏は続けて、「私たちは、トルコとの軍事・技術協力を積極的に発展させている」とし、今週、二国間合意に軍艦コルベットと無人機コンプレクスの製造・供給に関する合意に署名がなされたと伝えた。

同氏はまた、両国閣僚による「クアドリガ」会合は、通常の会合ではないとし、重要議題は、地域の安全保障状況であったと発言した。同氏は、「本日の会合の基本議題が地域の安全保障状況の議論であったことは偶然ではない。何よりまず、黒海・アゾフ海地域に関するものであり、同地域は、ロシアの攻撃的政策による深刻な圧力を受けている。この条件下、平和を希求する国家間の緊密なパートナーシップ関係は非常に重要な意味を持つ。それが私たち二国である」と述べ、ウクライナ国防省は、トルコ国防省との協力に最大限注力していく意向があり、政府間で署名された枠組み合意を実現させていくつもりだと伝えた。

アカル・トルコ国防相は、今回のクアドリガ協議は成功裏に実施されたと指摘した。

アカル氏は、「ウクライナは、黒海地域の平和と安定にとって非常に重要な国家である。同国は、私たちの重要な隣国である。私たちは、一切の挑発を避けるべく、あらゆる方策を取っている。自らの黒海地域に関する活動全ては、モントルー条約にしたがって行なっている(編集注:1936年調印のボスポラス海峡、ダーダネルス海峡。マルマラ海の通航制度を定めた条約)。それは、ウクライナとトルコにとってのみならず、黒海地域沿岸国全てにとって重要である」と発言した。

アカル氏は、トルコは、全てのプラットフォームでウクライナの欧州大西洋機関への統合方針を支持していると発言し、「私は、それら全ての努力と支持の結果、ウクライナが北大西洋条約機構(NATO)の高次機会パートナー地位を得たことを、嬉しく思っている」と強調した。

同氏は、今回の2+2会合は成功裏に実施されたとし、これまでの二国間協力の成果を確認したと伝えた。