ルハンシク州被占領地にてロシアの最新無人機システム確認

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ルハンシク州の被占領下地域にて、最新のロシアの無人機システム「ナヴォドチク-2」が確認された。

ボランティア団体「インフォームナパーム」が発表した

発表には、「ルハンシク州被占領下地域の前線から12キロ離れた地点にて、ドンバス地方の戦闘が始まって以来初めて、ロシアの最新システム『ナヴォドチク-2』が発見された。同システムには、10キロ、15キロ、25キロ、100キロの異なる飛距離を持つ『グラナート』タイプの無人機7機が入っている。同システムは、諜報活動と特別活動、特に火砲と多連装ロケット砲の砲撃照準調整が目的と定められている」と書かれている。

同団体は、最初に「ナヴォドチク-2」が確認されたのは、欧州安全保障協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)の2020年11月14日付日報第272/2020であり、写真はなく、テキストのみで報告されていたと伝えた。同日報にて、SMMは当初、11月10日付日報では発見した技術品を電子戦システム「RB-341V レール3(Leer-3)」だと報告していたが、更なる分析の結果、動機を無人機管理システム「ナヴォドチク-2」と特定したとのこと。

発表には、無人機にて撮影された写真により、ロシアの無人機システム「ナヴォドチク-2」が確かにドンバスで使用されていることが確認できたと書かれている。同システムのそばには、無人機の保管と輸送用の箱が3個確認できたとのこと。

ボランティアたちは、「ナヴォドチク-2」の外見上の特徴として、同システムは軍用トラック「カマーズ4350」(4輪)に積まれるが、電子戦システム「レール3」は「カマーズ5350」(6輪)に積まれるのだと説明した。

また、「ナヴォドチク-2」がロシア連邦国防省の装備に組み込まれたのは2014年だと説明されている。同システムは、その後すぐにアルメニアのギュムリ市にあるロシア軍の第102軍基地に配備されており、以降同システムついては、ロシアの報道でも露国防省の公式発表でも、ほぼ全てアルメニア関係での使用しか情報が出されていなかったとのこと。それ以外では、ジョージア領ツヒンヴァリ地域(編集注:ロシアにより占領されている地域)にて展開されているロシア占領軍第4基地での演習の文脈にて同システムの使用が数回確認されたのみであったという。