黒海海上にて多国間海軍共同演習「シーブリーズ」が継続

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ウクライナ海軍とウクライナ国境警備庁の艦船は、米国など北大西洋条約機構(NATO)加盟国海軍と共同で、黒海海上で演習を行なっている。

23日、ウクライナ国防省広報室が伝えた

発表には、最初の訓練シナリオは、指定の海域における通信での情報交換を伴うパトロール、敵からの攻撃回避の戦略的機動の実践、武器を使った小型目標物の緊急処理だと書かれている。また、ウクライナとジョージアの艦船からなる多国籍戦術グループが成功裏に課題を遂行したとのこと。

写真:国営アルミヤインフォルム通信

また、広報室は、今年のシーブリーズ演習には、スペインのアルバロ・デ・バサン級フリゲート、トルコの「ユルドゥルム」、ルーマニアの「レギナ・マリア」、ブルガリアの「シュクヴァル」から構成される第2常設NATO海洋グループ(SNMG2)が参加していると伝えた。

その他、国防省は、ロシア連邦の黒海艦隊が、過去同様にこれら演習の実施を妨害しようとしていると強調した。

発表には、「侵略国(編集注:ロシア連邦)は、『軍の緊急戦闘対応能力点検』の一環で、自らの海軍演習の実施を発表した。予想通り、ロシアの『演習海域』はほぼ近接した場所となっており、複数の場所ではシーブリーズ2020参加艦船の実践砲撃用海域と完全に重なっている」と伝えた。

国防省は、昨年も占領国ロシアが挑発を行なったことを喚起しており、シーブリーズ2019の課題遂行が予定されていた海域の封鎖の他、ロシアの爆撃機Tu-22M3が7月10日、オデーサ市まで60キロ地点まで飛行し、その後ボスポラス海峡に戻るという挑発的訓練を行なったことを喚起した。