キーウにて死亡したミコラ・イリイン衛生兵の告別式開催

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22日、キーウ(キエフ)市内の聖オレクサンドル教会にて、ドネツィク州ザイツェヴェ近くでロシア占領軍の攻撃を受け亡くなった衛生兵ミコラ・イリイン氏の告別式が行われている。

ウクルインフォルムの記者が伝えた。

告別式には、親族や同僚たちが参加している。

写真:イェウヘン・コテンコ/ウクルインフォルム

ミコラ・イリイン氏は、1984年のベラルーシ生まれ。2006年にエストニアに引っ越し、難民地位を取得。2016年には、エストニア国籍を取得し、ベラルーシ国籍を離脱している。イリイン氏は、ウクライナ軍にて合法に部隊に従軍していた。ウクライナ法「軍の義務と軍役」により、法的根拠を持ってウクライナ領に滞在している外国人及び無国籍者は、志願・契約により、ウクライナ軍に従軍することが可能となっている。

イリイン氏が亡くなったのは、7月13日。同日、ウクライナ側は、ドネツィク州ザイツェヴェ近くにて、設置爆発物により死亡したウクライナ軍のドミトロー・クラスノフルジ中尉の遺体回収を行うため、欧州安保協力機構(OSCE)ウクライナ特別監視団(SMM)の調整のもとで、ロシア占領軍から安全の保証を受け取っていた。同保証によれば、ザイツェヴェ地区では、7月13日14時から18時までの間、停戦が義務付けられるとのことであった。

しかしながら、白ヘルメット装着の非武装回収班は、遺体回収時に、ロシア占領軍が待ち伏せによる攻撃を開始。まず、回収班の戦闘を進んでいた軍人が攻撃され、その後、衛生兵のミコラ・イリイン氏も攻撃を受け死亡。他に将校1名が負傷。その後、回収班は撤退した。