東部のウクライナ軍人は占領軍に対して反撃する権限を有している=ゼレンシキー大統領

ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、平和への願望と侵略者に対して反撃をする能力は共存するのだと説明した。

ゼレンシキー大統領が11日、国防省にてアンドリー・タラン新国防相を紹介する式典で発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

大統領は、「今日、私たちは、ウクライナ東部の紛争の平和的情勢解決のためにあらゆることを行っている。しかしながら、私たちは、敵に対して、私たちの平和を願う気持ちが私たちの反撃能力を弱めるなどとは、思わないほうが良いとアドバイスする。そのようなことはない!ウクライナの軍人は、侵略者の行動に対して適切かつ強力な反撃を行なう権限を常に有しているのだ」と指摘した。

大統領はまた、ウクライナ兵を攻撃しておいて罰せられることなくいられると思っているならば、それは誤りだと指摘し、それは3月の敵の損耗の数にて証明されていると発言した。

同時に大統領は、3月10日、統一部隊作戦圏にて敵軍からウクライナ側配置地点の攻撃があり、ミンスク諸合意で禁止される兵器が使用されたと報告し、敵の砲撃が統一部隊の輸送車に着弾したことを強調した。

大統領は、それらの攻撃により、同日3名のウクライナ軍人が死亡したことを伝え、遺族への哀悼の意を表明した。この時、式典会場にて、黙祷が行なわれた。

これに先立ち、3月10日、ロシア占領軍が対戦車ミサイル・システムによりウクライナ統一部隊の軍事輸送車を砲撃、その結果、2名が死亡、7名が負傷していた。同日のウクライナ側の損耗は、死者3名、負傷者9名となっている。

写真:大統領府